理系学生がメキシコに短期留学した理由

はじめまして,たきと申します.

私は現在工学部の大学4年生で,金属材料の研究を行っています.

そんな私が,メキシコの大学研究機関に2か月間の留学をしました.(ただ今,絶賛留学中)

ここでは,私がメキシコに短期留学をした理由と目的を伝えたいと思います.

そしてこの記事が,留学を考えている方の手助けになれば幸いです.

 

 

1.簡単な自己紹介と留学前の考え

私は某国立大学の工学部に所属している大学4年生です.留学に対しては,

「学生のうちに,どこかのタイミングで留学したい!」

と考えてはいましたが,留学するキッカケもなく4年生になってしまいました.

理系学生にとっては修士まで進学することが珍しくなく,私の大学も9割近くが修士に進学します.私も例外ではなく,学部卒業後は修士に進学するため,学部卒業後も留学出来ないわけではないですが,あまり現実的ではないと思います.(修士課程の2年間は研究,授業,就活があり,非常に忙しいため)

そのため,学部4年生の今年度が事実上,最後のチャンスでした.

 

ちなみに,留学するというと英語が得意と思われがちですが,私は英語は得意ではありません

どれくらいかというと,学部3年生の始めに受けたTOEICはスコア420程度で,大学内の英語授業のクラスは中の下レベルに振り分けられていました.(笑)

その後のTOEICスコアは,

505(3年生の秋)→600(4年生の春)

とスコアアップしていきましたが,それでも得意というレベルには遠く及ばないと思います.

それでも,なんとなく,「留学してみたい」という気持ちを私は持ち続けていました

2.留学を決めたキッカケ

私の大学は少し特殊で,大学4年生で履修する卒業研究は12月で終了し,その後の2か月間,国内の企業や海外の企業・大学で課題を行う必修科目があります

簡単に言えば2か月間のインターンシップです.

この科目は企業での訓練を目的としているため,大半の学生(8~9割)は国内の企業に向かいますが,希望する学生は海外の機関に行くことも出来ます.(海外の企業・大学に行く場合は,指導教員のコネクションが必要)

 

私は,「これしかない!!」と思い,大学4年生の5月ごろに入って間もない研究室の指導教員に直談判し,海外に行きたいことを相談しました.

海外に向かう場合,「企業に行くのか?それとも大学(アカデミア)に行きたいのか?」を最初に決める必要がありますが,私は研究が好きなので迷うことなく海外の大学で研究をすることを選びました.

その後,指導教員から連絡があり,このように伝えられました.

 

大学に行きたいなら,ドイツかメキシコならすぐ連絡できるけど,どうしたい?

 

ここでもし皆さんが,このように言われたらどちらを選びますか?

多分大半の方がドイツを選択すると思います.(研究室のメンバーは圧倒的ドイツでした,ドイツは留学で有名だしね)

そんな中,私は即答でメキシコを選びました.理由は,

「メキシコなんて,私の将来を考えても行けるかどうかの貴重な機会」

「日本から遠く離れたメキシコなら異文化を知れて価値観も広がりそう」

です.

もちろんそれだけで決めた訳ではなく,その後のやり取りでメキシコの大学で取り組める課題にも魅力があり,最終的にメキシコへの短期留学を決定しました.

3.今回の留学の目的

メキシコに留学が決まったわけですが,今回の留学の目的や目標をここに記しておこうと思います.

 

①自身の英語能力を把握する

国内に留まっていると,英語を話したり聞いたりすることってほとんどないと思います.私も研究室にいる留学生と稀に話す程度で,英語を活用する機会は非常に少ないです.そのため,TOEICや英語のテストでどれだけ点数を取ろうが,それが海外に対してどの程度通用するのかを知ることは難しいと思います.

その反面,社会に出ると英語は実用上のレベルが問われます.それに加えて,私が目指している研究職においては論文執筆,学会発表,意見交換の場で英語は必須になります.

しかしながら,今回の留学は2か月間の短期留学である上,メキシコの公用語スペイン語です.実際,街中では英語は一切通じませんでした.(学内は英語が使えます)そのため,今回メキシコに留学したからと言って英語能力が上がるとは考えていません.

英語の能力を上げるよりというよりは,自身の英語能力が現在どのレベルにあって,どの程度通用しているのかをきちんと把握したうえで,今後の英語学習に繋げようと考えています.

 

②専門知識・技術を取得する

今回の留学では,メキシコの研究機関で行っている合金の研究に参加させてもらい,研究技術や知識を学ぶことになりました.そのため,私の研究を進めることはできませんが,間接的に関係している分野であり,学んだ技術はそのまま私の研究に活かせるため,できる限り技術や知識を持ち帰ろうと思っています.

 

③海外の研究環境を知る

海外の研究環境は日本と大きく異なります.例えば,日本の理系学生は大学4年生から研究に関わりますが,海外にはそのような制度は無く,研究が始まるのは修士からです.また,学生の男女比率だったり研究グループのあり方なども日本とは違ったりします.(日本がかなり特殊)

そのため,海外の研究現場・環境を知り,良いところを自分の研究に反映できればいいなと思っています.また,研究者を目指すうえで国外の研究状況を知ることは非常に重要だとも考えています.

4.まとめ

この記事では,私がメキシコに留学を決めた理由を紹介しました.

私は理系学生で,研究機関に短期留学するという少し珍しい留学かと思いますが,この記事が留学を検討している方の手助けになれば幸いです.

また,今回の留学の内容や得られたもの,かかった費用などはまた別の記事で載せようと思っています.

では,